精度と"おいしい取り組み"を兼ね備えたダイカスト金型メーカー3選 >>
亜鉛合金で製造されたダイカスト製品を「亜鉛ダイカスト」と言います。流動性・耐衝撃性が高いため、アルミダイカストに次いで生産量が多いとされるダイカスト製品です。主にアルミダイカストでは再現困難な形状の製造に活用されています。
亜鉛合金はアルミやマグネシウムと混ぜることで硬度をプラスできます。用途に応じた亜鉛合金を選べるため、硬度が求められる多分野・多業種のパーツ製造に活用されています。
高硬度でありながら耐衝撃性にも優れています。他の素材では硬度と耐衝撃性が反比例する関係にあるからこそ、亜鉛ダイカストの特性はメリットと言えるでしょう。
液体のように流れ動く性質があり、アルミダイカストでは再現が難しい複雑な形状の金型でも安定して製造できます。
鋳造された製品の表面が滑らかになります。めっきや塗装といった表面処理加工にも適性があります。
アルミダイカストと比較して融点が低く、金型としての寿命が長いのが特徴です。アルミダイカストの耐久性は数千~数十万ショットですが、亜鉛ダイカストは約50~100万ショットと倍以上の耐久力があります。
大きな違いは再現可能な形状です。
また亜鉛ダイカストは耐衝撃性や金属疲労への耐性に優れているため、アルミダイカストと比べて重たく、強度もアルミダイカストより秀でています。
ダイカスト製品には亜鉛合金やアルミニウム合金、マグネシウム合金など様々な素材が用いられています。
亜鉛ダイカスト(亜鉛合金ダイカスト)の原料や種類は国家規格JIS(日本産業規格)で規定されており、原料の化学組成としては「Zn-Al-Cu系」と「Zn-Al系」の2種類。機械的性質と耐食性を持った「ZDC1」と鍛造性とめっき性に優れた「ZDC2」があります。
高硬度・流動性が高いなどの特性から多分野で使用されている亜鉛ダイカスト。ファスナーのつまみやシートベルトの巻き取り金具、パソコンのコネクターなど様々なものに使われています。また半導体や太陽光発電システム、環境維持部品など幅広い用途があります。
亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が高く、水に溶けやすい素材です。そのため、亜鉛ダイカストは錆やすい性質を持っています。
表面塗装で錆を防ぎ、発生した場合は早めに拭き取って腐食を防ぎましょう。
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