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ダイカスト製品で広く用いられている合金は「アルミニウム合金」と「亜鉛合金」です。どちらも身近な日用品から自動車などの工業製品まで、幅広い産業分野で使用されています。ここでは、アルミニウム合金ダイカストと亜鉛合金ダイカスト、それぞれの特徴と用途を紹介していきます。
アルミニウム合金ダイカストとは、アルミニウム合金で作られたダイカスト製品です。素材としての特徴は、オールマイティーな性質にあります。アルミニウム合金は鉄や銅の約1/3の重さながら、一方で導電性、熱伝導性、耐食性、加工性にすぐれ、複雑な形状の製品を量産することに長けた金属です。
精密な製品を大量生産できるアルミニウム合金ダイカストはコスト面にも優れており、経済的に優秀な素材として自動車部品を中心に工業分野でよく用いられます。
アルミニウム合金ダイカストの主な用途は機械部品・装飾部品・航空部品といった工業分野。特にシリンダーブロックなど自動車用部品の用途は突出しており、全体の約9割にも及んでいます。アルミニウム合金ダイカストが自動車用に用いられる理由は、自動車業界が恒常的に目指している自動車の軽量化、強度性・耐久性の向上、加工性、生産性といった要素を、アルミニウム合金ダイカストがバランスよく備えているからです。
亜鉛合金ダイカストは、亜鉛合金で製造されたダイカスト製品。ダイカスト製品においては、アルミダイカストに次ぐ生産量です。素材としての特徴は、加工性の良さと寸法精度の高さ。軽量性ではアルミダイカストに劣る亜鉛合金ダイカストですが、成形加工力と緻密性が高く、アルミダイカストでは難しい複雑な形状を作成できます。さらに、高い寸法精度を付与することも可能です。高度の薄肉化、鋳造後の成形がしやすいという利点もあります。
亜鉛合金ダイカストの用途は、アルミダイカストと同様に、自動車部品や装飾部品が主。シェアはアルミニウム合金におよばないものの、ドアハンドルをはじめとする自動車用のダイカスト製品としては約5割を占めています。シリンダーブロック、トランスミッションケース、ロッカーカバーなど、自動車部品の中でもケース・カバー類への用途が多いのが特徴です。いずれの場合でも、亜鉛合金の持つ可鍛性や耐摩耗性、耐衝撃性、構造的な完全性といった性質が活かされています。
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