精度と"おいしい取り組み"を兼ね備えたダイカスト金型メーカー3選 >>
製品をつくるにあたり、ダイカストと射出成形のどちらが良いのか悩んでしまうことがあります。ここでは、射出成形とは何か、ダイカストとはどのような違いがあるのか解説します。
射出成形とは、材料となるプラスチックを加熱して溶かし、それを金型に急速に流し込んでから高い圧力をかけて成形する方法のことをいいます。また、金属を対象とした射出成形もあります。
射出成形は金型の内部に材料が満たされているか確認する際に高圧を使用して材料が金型に射出することから、射出成形と名付けられました。 射出成形のメリット・デメリットから紹介します。
複雑な形状が再現できるのが大きなメリットです。また、高速生産に対応できることから大量生産もできるので、ダイカストと同様に大量生産時の加工技術として選択されています。 できあがる製品によってムラが出にくく、量産性に優れている加工方法です。
それから、金型の表面状態がそのまま反映されることから、ツルツルの表面に仕上げたい場合は金型を磨く、ざらざらにしたいのであれば金型の表面をざらざらにしておくといった工夫で後工程が必要なくなります。
大量生産に向いている方法であることから、少量生産する場合はコストが高くついてしまうことがあります。また、金型が必須となるため、金型を作成するための時間・コストを確保しておかなければなりません。
幅広いサイズには対応可能ですが、幅が広いものや極端に小さいもの、大きいものなどには向かないこともあります。 また、射出成形は主にプラスチック素材の成形で使われている技術ということもあり、高い強度を必要とする製品の製造には向いていないケースが多いです。 それほど衝撃が加えられる恐れのない部品などであれば射出成形でも対応できます。
ダイカストと射出成形にはどういった違いがあるのでしょうか。代表的な違いは以下の通りです。
ダイカストは溶かした金属を使って部品を製造するのに対し、射出成形は主にプラスチックを溶かして金型に入れて冷やして固める形で製品の生産を行うものです。 射出成形でも金属素材が使われることがありますが、主に使用する素材が金属か、プラスチックかといった違いがあります。
コストを比較すると、ダイカストのほうが高く付きます。ダイカストの場合、金型製作や、設備投資に費用がかかってしまうことから、初期投資が必要です。 一方、射出成形の場合は比較的安価な初期投資で始められます。
ダイカストは精密で小型の部品や、強度を必要とする部品を作る際に選択されています。 射出成形は対応できる範囲が幅広く、プラスチック製品全般のほか、各種容器、医療機器などに使われている技術です。
どちらか一方が極端に優れているわけではなく、それぞれ異なる特徴があります。 ダイカストではおもに金属素材、射出成形ではプラスチック素材が使われることになるのですが、強度が高いのは金属です。
そのため、耐久性を求めるのか否かによっても適した選択肢が変わります。 ダイカストと射出成形のどちらにしようか悩んだ場合は、製造しようとしている製品に合った方を選択することが重要です。
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