精度と"おいしい取り組み"を兼ね備えたダイカスト金型メーカー3選 >>
バリは、金属・プラスチック・樹脂・木材などを加工した際にできてしまうギザギザした部分や、出っ張りのことを指しています。「かえし」」「かえり」と呼ばれることもありますが、同じ意味です。
バリは部品に必要な部分ではないため、バリ取りという工程で除去作業が行われます。
角R(外周加工作業で成形されるコーナーの丸み)や隅R(穴・ポケット加工作業で成形されるコーナーの丸み)が小さい場合、抜き勾配が十分ではない場合に、金型を取り外す際に金型が部品を引っ掻いてしまい、バリが発生してしまう現象です。このときにできるバリは「かじり」と呼ばれます。
700度まで温度を上昇させるダイカスト部品の金型は、熱の影響で変形してしまうことがあります。そのときに金型が開いてしまい、流し込んだ材料がはみ出てしまうとバリになってしまいます。
鋳造に使用するダイカストマシンが部品に合っていない場合も、バリが発生してしまいます。型締力が十分でないダイカストマシンの場合、鋳造圧が勝って型が開き、バリの原因となってしまうのです。
ヤスリやエアーヤスリといった手工具を使えば、綺麗にバリが取れます。手作業のため、小ロットの場合に多く用いられる方法です。技術者によって仕上がりが変わります。
後工程である機械加工時に、バリ取りをする方法です。機械加工で加工箇所が増えるとその分費用がかかってしまうのがデメリットですが、手工具を使用するよりもこなせる数が多く、作業者の安全確保にもつながります。
使用している機械に、バリ取り用のカッターやブラシなどを装着する方法があり、これだと新たなバリ取り機を購入することがないので、比較的安価で導入可能です。
専門機を使う場合は、バレル研磨やショットブラストなどの研磨機器や、薬品でバリを溶融する化学加工法、バリだけを燃焼させる熱的加工法などがあります。
プレス機に合わせてダイカスト部品ごとのプレス金型を作る方法です。金型を作るためにどうしてもコストがかかるため、大量生産の部品に向いています。
ダイカスト部品にバリが残ったままだと部品設置に不具合が生じ、性能が低下するほか組み付け時に隣接する部品にも影響が出ます。また、使用中にバリが落下して他の部品に影響を与えたり、バリのギザギザで作業者が怪我をしたりするというリスクも。発注書に「バリなきこと」と書かれるほど、ダイカスト部品にバリが残ることはNGとされています。
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