精度と"おいしい取り組み"を兼ね備えたダイカスト金型メーカー3選 >>
鋳造技術にはさまざまなものがありますが、ダイカストと砂型鋳造のどちらが良いかわからず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ここでは、砂型鋳造とは何か、ダイカストと砂型鋳造にはどのような違いがあるのか解説します。
砂型鋳造とは、鋳型に砂を使った鋳造技術のことです。砂に添加剤などを混ぜたものを用いて造られます。
木などを用いて原型を造り、原型の形を鋳型に転写する形で造形するのが特徴です。その後、原型の周囲に砂を敷き詰めて固め、固まった砂の中から原型を取り出して鋳型が仕上がります。
鋳型に溶かした材料を流し込み、それが冷えて固まることによって原型と同じ形状の部品を造ることが可能です。
大型の製品の生産に向いています。その他の鋳造技術では難しいような大型の製品でも砂型鋳造であれば対応できる可能性が高いといえるでしょう。
また、鋳物の形状も制限がありません。さまざまな製品を造る際に活躍します。
溶けた金属が固まったあとは砂型から取り出すことになりますが、この際に砂型を壊します。そのため、同じ製品を造りたいと考えた場合は、再度砂型を造り直さなければなりません。
同じ製品を量産する加工方法としては向いていないでしょう。また、砂で金型を作ることになるため、鋳肌はざらざらしているのが特徴です。
表面の滑らかさが不要なものであれば問題ありませんが、ツルツルとした鋳肌を求める製品には向いていません。
ダイカストと砂型鋳造はどちらも鋳造技術であることには変わりませんが、異なる特徴を持ちます。ここでは、どういった違いがあるのか解説します。
砂型鋳造の金型が砂に添加剤を混ぜたものであるのに対し、ダイカストは金属で造られた金型を使用します。また、砂型鋳造の場合は製造した製品を取り外す際に金型を壊さなければなりませんが、ダイカストは再利用が可能です。
一般的にダイカストの場合は大量生産に向いていますが、少量生産する場合、1つあたりのコストがかかることもあります。これに対し、砂型鋳造は小ロット生産にも適しているのが特徴です。
どの程度の個数を製造するのかから適したほうを検討していると良いでしょう。
砂型鋳造の場合は、非常に大きな製品にも対応できます。ダイカストの場合はそれほど大きな製品には対応できません。どちらかというと小さなものを製造するのに向いている方法です。
砂型鋳造は、仕上がった製品の表面がざらざらしているのが特徴です。ダイカストの場合はそういったことがなく、なめらかな表面に仕上げられます。
これは、塗装前に研磨する作業が不要なことを指しています。
砂型鋳造は、製品の精度もそれほど精密ではありません。細部までこだわった寸法で造らなければならない場合はダイカストを選択した方が良いでしょう。
大きくてそれほど表面の滑らかさを求めないもの、大量生産しないもの、かつ製品の精度がそれほど高くなくても良い場合は砂型鋳造が向いています。
一方、ダイカストに向いているのは高精度で表面の滑らかさが必要なもの、それほど大きくないもの、大量生産を行うものなどです。
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