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ダイカスト金型の寿命と見極め方

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ダイカスト金型はメンテフリーで永久に使い続けられるわけではありません。適切なメンテナンスを行わなければ、すぐに寿命がきて使用できなくなります。ここではダイカスト金型の寿命について、メンテナンスの必要性について、さらにダイカスト金型が寿命になると起きることについて説明します。

ダイカスト金型の寿命

一般的なダイカスト金型の寿命とは?

一般的なダイカスト金型の寿命は、生産する鋳物の形状や使用する材質によって変わってきます。大体の目安としてはショット数にしてアルミ合金で数千~10万ショット前後、亜鉛合金で50万~100万ショットです。材質で比べると、亜鉛合金の方が溶解温度が低くなります。その分、アルミダイカストより多くの製品を作ることが可能。金型の寿命も長くなる傾向にあります。

ただし、ダイカスト金型の劣化には材質以外に、加工状況・熱処理・メンテナンス状況など多くの要素が複雑に影響。劣化のスピードには個体差があります。

ダイカスト金型のメンテナンスの必要性

多くの要素が影響するダイカスト金型の劣化。劣化を防ぐためには、メンテナンスを適正に行うことが重要です。高温・高速・高圧による溶湯充填を行うダイカスト鋳造では、金型への負担は甚大。適正なメンテナンスを行えば、金型の寿命を長くすることも可能ですが、メンテを怠ると逆に寿命を短くしてしまう可能性があります。

ダイカスト金型が寿命になると起きること

ダイカスト金型が寿命に近づくと、実際にどんなことが起きるのでしょうか。寿命が近づいたことを知らせる前兆としての不具合について、ピックアップしてみました。以上のような症状があらわれたときは、ダイカスト金型の寿命が近づいている可能性があります。

ヒートクラック

ヒートクラックは、金型の表面に亀裂やヒビが入る現象です。加熱と冷却の繰り返しによる負担が原因といわれ、ダイカスト金型の寿命を決める最も大きな要因とされています。金型に亀裂やヒビが発生したら、すなわち寿命が到来したと考えていいでしょう。

型割れ・型モゲ

型割れ・型モゲは、ヒートクラックの次に多いダイカスト金型寿命の原因です。型割れは鋳造の初期に発生する現象。金型全体が大きな割れを起こします。型モゲは、型全体がちぎれて離れ落ちる現象です。型割れ・型モゲのいずれもヒートクラックが進むことでより発生しやすくなります。

鋳巣

ダイカスト金型の寿命に影響を及ぼす品質不良としては、「鋳巣」があげられます。鋳巣とは、鋳物の内部に空洞が発生する鋳造欠陥です。金型の凝固収縮(体積変化)や、空気・ガスの巻き込みによる空洞化など、鋳巣の種類によっていくつかの原因があります。

鋳巣を起こさないために、業者によっては流動解析を徹底しているところもあります。

参照元:鋳造工学概論(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfes/86/4/86_311/_pdf/-char/ja)[PDF]
参照元:太陽パーツ株式会社公式HP「ダイカスト金型のトラブル~型割れ(粗大割れ)~」(https://www.taiyoparts.co.jp/blog/1020/)
参照元:太陽パーツ株式会社公式HP「ダイカスト金型の金型寿命」(https://www.taiyoparts.co.jp/blog/987/)
参照元:Tech Note「鋳巣の種類と検査方法:鋳造加工の基礎知識7」(https://www.ipros.jp/technote/basic-casting-processing7/)
参照元:ダイカスト金型における寿命向上技術動向(http://sokeizai.or.jp/japanese/publish/200706/200802hihara.pdf)[PDF]

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